【未来への村】の第一回目の勉強会、 大変豪華な顔ぶれで開かれました

脱原発を目指しつつ、新たなエネルギー社会や持続可能な経済の在り方を模索する勉強会が5月16日に渋谷で開催されました。311大震災への追悼周年企画である<Peace On Earth>から生まれた、市民とアーティストを繋ぐ場づくり。そこからの延長線上に位置する特別企画です。

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今回、ゲストとしてお呼びしたのは、ベストセラー本『里山資本主義』の著者である藻谷浩介さんと城南信用金庫の吉原毅理事長。オブザーバーとして参加してくれたのは、加藤登紀子さんやSUGIZOさん、佐藤タイジさんなどのアーティストや太陽光発電メーカーWWBソーラーの社員さん。また、その他さまざまな分野で活動されている方々が参加してくださいました。

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まずは、『里山資本主義』の藻谷さん。最近、講演会などで引っ張りだこで、大変お忙しい中、駆けつけてくれました。プロジェクターを使って、ヨーロッパや日本の里山で生まれている、新たな木材利用、人材登用、エネルギー循環などの事例を紹介。地方に眠る、さまざまな人的、物質的資源を有効活用することで、中央集権的な経済やエネルギーに左右されない、それぞれの地域に合った仕組みが成り立つということ。また、今は山を荒らしている竹をどのように切り出して、資源として、エネルギーとして活用していくのかが、課題の一つと話していました。地方の人口については、例えば鳥取の奥地では、お年寄りが亡くなってしまうのと移住した人が赤ん坊を産むのとで、最近は人口は減っていないとの話もありました。いかに地方に光を当てていくか、参加者の関心も高く、議論は尽きませんでした。

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次にお話しされたのが、城南信用金庫の吉原理事長。驚いたのが、一度マイクをお持ちになって、立ち上がったら、一気に吉原さんのお金について、経済についての持論が溢れ出るように展開されたところ。市民や企業のお金を預かり、運用させる金融業界での厳しい判断。城南信用金庫では、公式見解として「脱原発」を唱っており、会社の姿勢はもちろん、独自に主催するさまざまなイベントにしても地域の経済を活性化させることを重要視しているところが感じられます。お金とはそもそも何なのか?銀行とはもともと何のために社会で生まれたのか?その辺りのお話が特にアツく、たくさんの参加者も唖然と聞き入っていました。

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20時から始まって、23時まで怒濤の勉強会。その後は、参加者それぞれの挨拶もかねて、ゆるやかな流れで懇親会へと移り、深夜まで人と人の新たな出会いが生まれた日でもありました。

 

こういった勉強会は不定期ではありますが、継続して開催していきます。今後もさまざまな方と繋がって、311後のより良い社会づくりを目指していくために。