開催実現へ、ウォン・ウィンツァンさんの演奏と共に:メッセージをご紹介します

毎年3月11日に日比谷公園で2万人の犠牲者の皆さんと震災からの日々へ、追悼の黙祷を捧げてきました。

 

ピースオンアースは日比谷公園での開催を願って進んでいます

2月26日(水)の政府のイベントへの自粛要請から4日が経ちます。この間、登壇をご相談してきた皆さんとお話しを続けています。これまでピースオンアースが向き合ってきた社会との在り方も含め、こういう時こそ知恵を絞り力を合わせて開催するべきではないかと、想いは強いのです。もちろん311東日本大震災の周年の場として、2万人の被害者の方々への追悼を捧げる、年に一度、誰もが参加できる特別な場という意味もあります。単なるイベントではないと、改めて皆さんと確認しています。

3月11日に私たちの日々はどう変化しているのでしょうか

開催の3月11日(水)は自粛目安の2週間が終わる時期です。今日から10日後に私たちの社会がどのように変化しているのか?感染者数や医療体制の対応は?何より街と私たちの暮らしの様子はどうなっているのでしょう。一日一日を確認しながら進み、3/11には何かしらの形で皆さんと共有したいと思っています。配信もすることになると思います。
会場の東京都立である日比谷公園の使用に問題はないのか?関係者それぞれのご事情なども確認しながら、意味のある最善の開催を実現したいと進んでいますので、もうしばらくお待ち下さい。

事務局長 鈴木幸一

 

ウォン・ウィンツァンさんのメッセージを

毎年のピースオンアースにご参加いただいてきたピアニストのウォン・ウィンツァンさんとも相談しました。開催が実現すれば、ぜひ演奏をしたいと仰っていただいています。ウォンさんとご相談し一昨日にblog記事とSNSで発信されたメッセージが、ピースオンアースに向かう今の私たちにも相応しいと考え、ここに転載させていただきます。

2019年3月11日ピースオンアース日比谷公園で演奏するウォン・ウィンツァンさん

 

「Music for Silent Season in Asia」

ウォン・ウィンツァン

中国、武漢から始まったCOVID-19(新型コロナウイルス)の猛威は、多くの中国の方々に感染し、たくさんの死者も出してしまいました。
ここに謹んでお悔やみ申し上げます。
そして日本では、水際対策の様々な問題もあり、これから本格的に蔓延するだろうことが予想されています。
そして、2月26日、安倍首相は、全国的なスポーツや文化イベントなどについて、今後2週間の中止や延期などを要請する方針を明らかにしました。

そして今、多くの混乱と不安が日本を覆っています。
感染することの恐れだけでなく、経済活動の停滞を招き、難しい営業を強いられることでしょう。
倒産する企業が続出する可能性もあります。
いろいろな所に、そのしわ寄せが来ることでしょう。
果たしてそこまでする必要があるのかと疑問を呈する人も多くいます。
ウイルスの病原性はそれほど酷くなく、症状が出ずに済む人も多くいると聞いています。

しかし潜伏期間中や無症状の人も菌をばらまいています。
そんな人たちが街を出歩けば、飛沫感染や接触感染を起こすことは確実です。
感染した人で亡くなられた方たちは、高齢者や基礎疾患を持っている場合がほとんどでした。
自分自身は体力があるから大丈夫と言っても、病原菌をバラ撒くことは、抵抗力のない人にはとっても危険です。
街に出なければならない人は、マスクはもちろん、グローブもして、手洗い、口うがいは今は必須です。
人にうつさない為に。
それでもウイルスの感染力は侮れません。

2月22日のコンサートでは、わたしはマスクをして演奏しました。
まだ、日本は水際対策の真っ只中で、蔓延期に入る前ということもあり、コンサートを施行するにあたって、万全のウイルス体制で望むことになりました。
マスクをして演奏するなんて音楽人生で初めての体験です。
そして参加者全員にマスクをしていただき、スタッフたちはマスクはもちろん、グローブもして対応しました。
サイン会ではグローブをしてサインしました。
握手も、ハグもなしです。
それも全て、人にうつさない為です。
もし人が集まるなら、このぐらいは対策するべきと意識を持って望んだのです。
思い出深い前代未聞のコンサートになりました。

3月のコンサートやイベントの予定は、全部で10本ありました。
でも、現時点でほとんどのコンサートやイベントは中止や延期になっています。
残りのイベントもそうなるでしょう。
1月2月はほとんどコンサートはありませんでしたから、3月からようやく活動し、収益もあげねばならないはずでした。
致し方がないことですので、諦念はしているのですが、やはり生活的にはきついですよね。
同じ窮状にいるアーティスト、パフォーマー、そして主催者、企画者がたくさんいると思います。
本当に困ったことです。

しかし、私たちは手を拱いているわけにはいきません。
私たちにはインターネットという素晴らしいインフラがあります。
あの2011年3月11日の震災と原発事故を受けて、わたしはほぼ二ヶ月間、Ustream配信を使って、自宅スタジオから演奏し続けました。
その経験を踏まえ、これからそれを再開しようと思います。

私たちは今、新しい音楽のあり方を試みようとしています。
それは音楽の価値観そのものの変革でもあります。
コンサートで生の音楽を享受することは、もちろん掛け替えのないことです。
しかし、今、日本が静かな眠りの中にいる時、それでも私たちは繋がっていることを確かめ合いながら、生きていることを感じていたい。
そしてわたしのプライベートな空間から、聴いてくださる方の日常に、ダイレクトに音楽を届けられる。
こんなにエキサイティングなことはないです。

ウイルスの猛威をなだめる音楽…
眠るような街並みに漂う音楽…
それぞれが、それぞれの営みの中で繋がっていく音楽…
生きとし生きるものの命としての音楽…
皆が、自然に寄り添っていると感じられる音楽…

そんな音楽を目指して、インターネットでライブ配信を行いたいと思います。
まずはyoutubeのチャンネル登録をしておいてください。
配信を始める日程時間を後ほどお知らせします。
ではでは、オンラインでお会いしましょう。

wingtsan wong
https://www.youtube.com/user/wongwingtsan
@YouTubeより

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上記のメッセージは、ウォン・ウィンツァンさんが主宰されるサトワ・ミュージックWEBのblogページより、ご本人との相談確認の上での転載となります。
https://www.satowa-music.com/poem_photo.html