開催メッセージ:東北から、加藤登紀子さん、坂本龍一さんから

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今年も、3月11-12日のピースオンアースへ、開催メッセージを発信させていただきます。
加藤登紀子さん、坂本龍一さんからとともに、今年は当日の登壇もいただく福島県南相馬の高橋美加子さん、宮城県石巻の岡泰史さんからもメッセージをいただきました。

今年の開催は、2日目の3月12日に東北の被災現地からのゲストに多く来ていただきます。そしてそれぞれのお話しをじっくり訊いていただきたいと思っています。
311東日本大震災からの、東北での6年間、私たちの東京での6年間、それぞれの時間と想いの出会う日比谷公園でのピースオンアースです。

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東日本大震災は、私たちに生きることの根底を守る大切な課題を突きつけました。近代化されたライフラインの脆弱さ、大きなマーケットに依存する食の危機、情報の隠蔽、避難時の理不尽、そして何より、原発の脅威。
この国に生きる者として、正念場の6年でした。
生き方を自ら変えた人、方向転換を目指す地域の自治体、変化は確実に起こっています。でも無念なのは、国の政治が見当違いな方向に向かっていること。闘いはこれからです。
Peace On Earth を通して出逢えたたくさんの人たち、アーティスト!
みんなで必死で勉強もしたね。楽しいセッションも!新しい場が生まれ、確かなものを見つけることができた大切な時間に心から感謝です。
ここにいつでも出会えるこの場所があることを、忘れないで!
被災した人達を孤立させないためにも、私たちが自分自身を見失わないためにも、毎年ここで逢いましょう!
もちろん今年の3月11日、ここに来ます!
揺れ動く思いを吐き出すために、確かな思いをもう一度確認するために。

加藤登紀子

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6年が経ち、震災からずっと繋がらせて頂いてる縁に感謝します。
この縁を大事にしこれからもっと成せることがあると信じてます。

岡泰史(パークロック石巻)

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だれも悪い人がいない
だれも悪いことをしていない



だけど
日本の国の中に
ある日突然
ぽっかりと空白地帯が出来る

やさしい日本国民は
その空白に気づかない



その空白のなかで
人知れずいのちを失っている人間がいることに
やさしい日本国民は
気づかない



むりせず
ありのままに
身の丈で
シンプルに暮らそう



そんな言葉の奥で
空白地帯は忘れられていく

そうならないように、私たちは発信を続けたいと思っています。
何もかもこれからです。

高橋美加子(福島県南相馬市)

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震災から6年が経ち、今でも仮設住宅に住んでいる人が何万人もいるのに、世間は災害のことも事故のことも忘れようとしている。もはやなかったことになりつつある。「ふざけんな!」って思います。1億人が忘れても僕はひとりでも声をあげつづけます。未来のためにも!

坂本龍一

【坂本さんは今年の3/11-12日比谷には参加されません】

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あの震災から6年を想うと、言葉にできない複雑な気持ちが湧いてきます。そして毎年3月11日日比谷公園、誰かと一緒にこれまでの様々な出来事と自分の心の何かを共有したくて、多くの皆さんが集まってきます。集うことで、新しいご縁と意味も立ち上がり続けています。犠牲になられた皆さんと今もご苦労されている皆さんのためにも、今年と来年の311が週末であることを活かしたいと願っています。
どうぞ、よろしくお願いします。

鈴木幸一(ピースオンアース事務局長)

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