100年の刻と向き合ってきた年輪樹を、ピースオンアース会場の真ん中に置き、開催シンボルとして皆さんと10年の刻を確認したいと思います

首都圏の緊急事態宣言が続く中ですが、明日から2021年は3月に入り、春に向かって陽気がどんどんと増していく日々です。
今年もピースオンアースの会場として相談している日比谷公園とは、具体的な開催の形について感染抑制への取り組みも含めて確認を進めており、緊急事態が解除された上での日比谷公園での開催について前向きに相談をさせていただいています。

100年の刻と向き合う杉の年輪樹を、開催シンボルとしたいと思います

そんな中ですが、昨年も開催に協力いただいた、東京西端の檜原村を拠点とする「東京チェンソーズ」に、写真の最大直径2.5mにもなる巨大な杉の年輪樹を、開催当日のシンボルとして提供いただけることになりました。
樹齢250年にもなろうかという大杉の姿は、人の人生を超える時間と歴史を実感させてくれます。東京奥多摩の入口、青梅の山中で大事にされてきたこの樹が、3年前の台風の影響から伐採され、樹高40m遙かに見上げた根元からこの年輪樹の堂々たる姿を残してくれました。

杉は日本の樹木を代表し最も大きく成長する固有種であり、神話のスサノオにその種の誕生由来があり、真っ直ぐに天に伸びる姿と共に神さまが降りてくる木として古来から崇め愛され、全国の神社には必ずその姿があり、歴史と共に大木となって日本文化の基層をつくってきました。だからこそ、この大杉の年輪樹は311東日本大震災からの10年を確認し、コロナ禍の中から大きな未来を想うシンボルに相応しいと思うのです。

今回、この樹を提供してくれる東京チェンソーズ代表の青木亮輔さんは、昨年のピースオンアースにも協力いただき、会場装飾に杉の丸太を運んでいただき、トークにも登壇していただきました。多くの若者たちと3世代の山づくりと林業を構想し、前に進みつづける新しい世代の林業家です。

250年の年輪樹の姿は、根の足元側から見てもとても迫力があります
当日の会場で、その姿をぜひご確認ください。